もともと人間が生きるためにあったものが現代人ではストレスとなっている
「人間の驚くべき分析力、計画力、想像力、コミュニケーション能力ホモサビエンスが地球上に現れてから十万年の間にとてつもなく進化した。しかし心は私たちを良い気分にさせるようには進化しななった、私たちの心は危険に満ちた世界を生き抜くのに都合が良いように進化してきた。
原始の心は殺されないための装置だった、危険を予知し回避できれば、私たちの先祖は長生きし多くの子供をもうけられる、人間の心は世代が進むごとに危険を予知し避けることに長けて行った。かくして十万年の進化の後、現代人の心は常に用心し起こること全てを評価・判断するようになった。これは良いことだろうか?
安全なことか、それとも危険なことか?それがもたらすのは害か、それとも助けだろうか?今は心が私たちに醤告を発する原因はサーベルタイガーでも毛深いマンモスでもない。それは失業すること、公衆の面前で恥をかくこと、癌になることその他一般的な恐怖だ。
結果として、私達は多くの時間をほとんどが実際には起こらない出来事を心配することに費やす。
参考文献:幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない 著者:ラス・ハリス
人間はこのうに進化してきたので現代人がストレスを感じるのは仕方ないことなのです。そのうえ日本人が生まれ持った遺伝子も影響しているようで「幸せホルモン」と言われるセロトニンという神経伝達物質をご存知だろうか。
このセロトニンの分泌量を左右するのが「セロトニントランスポーター遺伝子」でセロトニンの分泌量の少ない「S型」分泌量の多い「L型」の2種類があり「SS型」「SL型」「LL型」に分かれていて日本人の遺伝子はSS型が65%を占めていています。
SL型は32%LL型はたった3.2%に過ぎません。アメリカはSS型が19%SLが49%LLが32%
つまり日本人は不安を感じやすい民族ということです。このように遺伝子レベルでストレスに弱い民族なのかもしれません。